【笏谷教会】教会をモチーフにした笏谷石の教会1堂(カラー2色)屋根の形はお任せください(ご希望ある方、お問合せからご連絡ください)

1,540円(税込)

定価 1,540円(税込)

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ひろべこうきは、やきものの看板メーカーとして、近年、故郷の街並みに想いを寄せた商品づくりに励んでします。
このお香立ては、福井市でかつて採掘された「笏谷石(しゃくだにいし)」という凝灰岩でつくっています。約1800万年前の火山活動で降り積もった灰が固まってできた岩石です。福井城の石垣や石瓦として重宝され、江戸時代には北前船で遠く北海道にも運ばれ、建材として人気を集めていました。
 優しいブルーが特徴で、雨に濡れれば青の彩度が増し、笏谷石固有の模様が浮かび上がります。雨の日の風景は一段と映え、お客様をお迎えする玄関周りに盛んに使われ、「おもてなしの色」として多くの人がその風情に魅了されました。
 しかし、中国の安価な御影石におされ、笏谷石は建材としての地位を奪われ、ついに1999年に採掘が中止されます。古い家屋が解体されると、御影石と比べて強度が劣ることから「廃材」という運命を辿るようになります。家屋の解体とともに、笏谷石は姿を消しつつあります。
 戦災・震災の甚大な被害を受けた福井市。その街並みにおいて、笏谷石は希少なアイデンティティーカラーを放つ貴重な存在です。次世代に繋いでいくため、笏谷石廃材をアップサイクルした商品開発に取り組み始めました。
 お家形のお香立ては、もともと古い家屋の「基礎石」などの役割を担い、長年お家を守ってきた笏谷石を再利用しています。お家の解体の際に、地元の石屋さんが引き取った笏谷石を買い取り、板状の裁断してもらったものを仕入れます。弊社のウォータージェットマシンという水でデータ通りにカットできる機械で、建物のサイズ(縦2~2.5cm×横2~2.5cm×高4cm)に裁断。お香を入れる穴(直径3mm)をボール盤で空け、屋根の斜面は、卓上のグラインダーで一つずつ削りだしています。余分な紛体を取り除くためタワシで洗浄。その後、十字架(クロス)や窓、ドアは、マスキングテープを貼って、サンドブラストで彫っていきます。最後に、ラッカーで金の彩色を筆で行います。
 教会は、1つずつ手づくりで仕上げており、また、笏谷石本来の模様も1つずつ異なるため、同じ教会は存在しません。
 お香をたくと、教会の煙突から煙がすっと伸びます。のどかな風景を感じながら、また、何百万年以上かけてできた自然の造形美の美しさを感じながら、癒しタイムをお愉しみいただけます。
 笏谷石の建物が並んだ景色は、福井ならではの青い街並み。
 プレゼント用にも大変喜ばれています。

お香をたく際は、灰を受け止めるための小皿をご使用くださいませ。